過去の「今月の受け」

2008年7月分

▲5五角と6五の桂に当てられた角を逃がした手に対する、△5四金(元4三)が「攻め駒を攻める」です。囲いを自ら崩しているので、指しにくい手ですが▲6四角と出られる手を防ぐ意味と▲6六銀打からの攻めを緩和している意味があります。▲5九飛とつなぐ手はありますが、△5八歩からの連打がぴったりなので受けになりません。角を逃げたのでは不利と見た先手は▲3三角成と切りましたが△同桂で後手玉への早い攻めがなくなってしまいました。

2008年6月分

▲8三歩と垂らした手に対する△7三銀打が「好防の銀」です。歩成りを防ぎつつ飛車を攻める味のよい一手です。飛車を逃げると△7四歩と桂を殺されて指し切りになるので、先手にとっては忙しい局面になってしまいました。

2008年5月分

△4六歩と金取りに打たれた手に対して▲4八金引とするのが「金は引く手に好手あり」です。△4七銀と打ち込まれたとしてもかなり手抜きができるので先手有望ですし、△4四桂と控えの桂を打たれても▲4五銀がぴったりの受けで攻めが続きません。△4六歩に▲3七金と横に逃げると△4五桂と打たれてまだ安心できない形です。

2008年4月分

▲7一角成の飛車取りに対して△8三飛と1つ浮いたのが「馬の位置を悪くする」です。▲7一角成に対しすぐに△8五歩と飛車の取り合いに持ち込む手もありますが、この場合は▲8二馬、△8六歩と飛車を取り合った後に▲6四馬と好位置に馬を引きながら銀も取られてしまうので失敗です。ここは1度△8三飛と浮いておき、▲7二馬ならそこで△8五歩と突けば飛車の取り合いになっても銀は取られずに済みます。馬の位置が悪くなるので△8五歩には▲8九飛などと飛車を逃がすでしょうが、空いたスペースに△8四飛と浮けば飛車が取られないので十分です。

2008年3月分

▲7三歩、△8二飛を利かした後の▲4五歩と突いたのが「じっと手待ち」です。△8六歩からの突破が見えていますが、▲4五歩の代わりに▲7六飛と歩を取りながら受けても△7五歩と打たれ、▲7九飛に△8六歩と結局突破されてしまいます。▲4五歩は角道を通しつつ手を渡し、△8六歩にはそこで▲7六飛を狙った手で、△7五歩と打たれても▲8六飛と歩を取りながら飛車をぶつけることができます。後手は歩切れが痛く、以下△8四銀と辛抱してきても▲7二歩成が厳しい手で先手よしとなります。

2008年2月分

2007年12月をもって@Xの企画が終了してしまったため、今月からは受けの手筋100級位者ゾーン(黄)が終了したことで紹介する機会がなくなった僕の受けを紹介していこうと思います。△2五銀と玉の上部を押さえてきた手に対する▲2八香が「下段の香」です。△2五銀と打たれた局面では、△2六銀打~△3六銀と二枚銀で下段に落とされる手が一番怖いので、下段に香を打つことで△3六銀には▲2六香と銀を取れるようにしたわけです。何もしなくても次に▲3八玉と引く手が味がいいので、先手がよさそうです。遠く後手玉の寄せも狙っていることも見逃せません。

2008年1月分

左図の△7一角が「攻め駒を責める」です。3二の角の利きもあって5三の成銀の行くところがありません。以下先手は▲4三飛とつなげましたが、以下△5二金左、▲同成銀、△同金、▲4五飛成、△4四銀打と龍の捕獲に成功しました。

2007年12月分

左図の△6六歩が「捌きを封じる歩」です。これは先手が7七の角をさばくために一旦▲7八歩と打ち、それから▲6五歩と角交換を狙った手に対する手です。歩切れになりますが、△7八飛成と歩切れを解消しながら角をいじめる手があるので先手が忙しい局面になってしまいました。

2007年11月分

図の△2三玉(元3二)と上部に逃げ出す手が「玉の早逃げ」です。右辺からと金が2枚迫っているので、自分のと金がある左辺上部へ逃げ出すのが良い手になります。玉を上部に逃げ出して寄りをなくしておいてから、@Xは怒涛の攻めで先手玉を討ち取りました。

2007年10月分

図の△6七角成とした手が「自陣に馬を利かせる」です。この角は2手前に3八金(現在2八)を狙って△4九角と打ったものでした。次の△3八角成で受けなしになるので▲2八金と逃げるましたがそこで手順に△6七角成と成って受けに利かせるという三手一組の好手順でした。次に△3四金から清算する手や△3九龍と攻める手を見ています。

2007年9月分

月1回更新のこのコーナーは、1ヶ月ごとに替わる将棋倶楽部24の@Xと相性がよいので、@Xの受けの手筋をこれからは紹介していきます。▲2四歩と2筋からの突破を狙った手に対して、△5五角打、▲7七銀打と利かせて3三の桂を跳ねだす△4五桂(左図)が3手1組の好手順です。取られそうな桂を活用しながら、△4六角~△5七桂(角)成の分かりやすい攻めを狙って後手が指しやすくなりました。

2007年8月分

▲1七桂と縛った手に対して打った△5四角が「攻防の角」です。この手は龍を取る狙い、△7六角と銀を取って詰めろ(△8八銀以下)をかける狙い、もう1つ含みとしては▲2三銀、△4五玉、▲4三龍と一間龍で負われる手を防いだ意味があります。以下▲2三銀、△4五玉、▲3三龍としましたが、△7六角と銀を取りながらの詰めろが受けにくくそこで投了となりました。

2007年7月分

△6九角と打った手に対して指した▲3九桂が「桂には桂」です。これは△5八角成~△2七金の攻めと△4七桂成、▲同金、△同角成の攻めの両方を受けています。前者の攻めはさほど怖くありませんが、後者の攻めはなかなか厄介なので4七の地点に何か駒を利かせたいところですが、その中でも△2七金の攻めも保険として受けておく▲3九桂が最善手です。この受けで持ち駒のない後手は攻めが完全に切れてしまいました。

2007年6月分

△5八と金とと金を寄せてきた手に対する図の▲6九歩が、「攻め切らしの歩」です。小駒による攻めはスピードは遅いですが確実なので、このように小駒の連絡を切る歩の受けが有効になります。△同成桂は▲5八金でと金を取られる、△6七成桂は▲同飛成、△同とはと金の働きが半減、△4九と、▲同銀、△5八金と攻めても△6八歩で切れ筋です。本譜はしかたなく△4九と、▲同銀の後、△7八成桂と逃げましたが、完全に攻めが切れてしまいました。

2007年5月分

▲1二龍と香を取ってきた手に対して、手堅く打ちつけた△5一金打が「磐石の金」です。玉形を見るとただの受けすぎのようにも思えますが、この金を打たないと、▲5二龍と切られ、以下△同金、▲7一角、△9二玉、▲9三香、△同桂、▲8二金で詰んでしまい、堅そうに見える美濃囲いが2枚飛車によって一瞬で崩されてしまいます。というわけでこの金打ちは必要な一手であり、この手に先手は▲2一飛成などとするしかなく、悠々と△4七馬と駒得を重ねることができました。

2006年2月分

▲6二歩に対して指された左図の△4二玉(元5一)が「玉の早逃げ」です。▲6二歩が詰めろなので、玉を早めに逃がして時間を稼ぐ狙いです。以下▲5一歩成(▲5一龍が勝る)、△2五桂、▲6二とと進み3三に逃げ道を確保した後手が最後は先手玉を即詰みに討ち取りました。

2006年1月分

更新遅れました、申し訳ありません。左図の▲8七金(元7八)は角に当てた「攻め駒を責める受け」です。△7九角(銀)の筋は生まれてしまいますが、ここは玉頭の傷を消すのが先決です。この後先手が穴熊を真正面からつぶして勝利を収めました。

2005年12月分

左図の△4一歩は皆さんご存知の「金底の歩」です。この1手で自陣が磐石になりました。以下は△5五角や△5三銀ぐらいで押していけば自然に先手が勝つでしょう。


「受け将棋研究室」に戻る
「ぺたんこ」に戻る