相手の飛車に駒を当てて飛車を逃げさせることで、自玉への攻めを緩和する受けの手筋です。一見筋は悪そうに見えますが、効果的な受けです。

左図は▲4三歩と歩を垂らし、4二歩成を狙ってきた場面です。後手には△5七桂不成の早い攻めがありますが、▲4二歩成が詰めろのため負けです。しかし、平凡に4二に駒を利かすにも角や銀で受けるのでは歩を成られてしまいます。

図の△7一銀が「飛車筋を変える」です。直接的に▲4二歩成を受ける手がないので、これが最善手といえます。二段目に居座ろうとする▲5二飛成には△4一銀打、▲5一龍に筋は悪いですが龍を僻地に追いやる△6二角や攻防に△6四角などと収めておいて、攻撃に移ればよいでしょう。本譜では▲8一飛成と銀を狙ってきましたが、△4四馬と引いて銀取りを受けました。続きの進行は「攻防の桂」(NO.29)で。